会長あいさつ

本会は、昭和60(1985)年10月に大黒 紘氏(故人、当時、㈱松下テクノリサ-チ)、奥本義雄氏(当時、㈱関西分析技術センタ-)、西村隆夫氏(故人、当時、㈱帝人環境技術センタ-)の3名が発起人となり、 『分析技術懇談会』 としてその産声を上げ、設立されました。その後、平成11(1999)年6月に本会の名称変更が提案され、今の 『分析技術研究会』 になり、現在に至っています。

本会は発足時から産・官・学に開かれた研究会として大変ユニークな存在です。当初は、法人(団体)会員のみで構成されていましたが、現在では個人会員も受け入れ、会員各位がより参加しやすい体制にしています。

その活動は、分析化学分野を中心に、分析に関係した会員各社(個人)が連携を密にして情報を交換し、互いに切磋琢磨して分析技術の向上を目指し、関係する顧客に対し「分析」の価値や位置づけ等を高め、さらに分析技術が深く関連する分野、その周辺のテクノロジー、環境科学、バイオサイエンス、新素材、エネルギー等々の分野の知識を会員相互に深めることを目的としています。

現在の本会は運営委員会で各年度の総会、講演会、講習会、見学会などの諸事業が企画・立案され、実施されています。その活動をまとめたものとして、これまでに2種類の記念誌冊子、「2000年ミレニアム記念誌」(2000年12月)と「分析技術研究会第100回記念特別誌」(2009年9月)を出版しています。

ぜひ本会の趣旨をご理解いただき、今後とも活動へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

中原 武利(大阪府立大学名誉教授)